はじめに
ケフィアとは、牛乳をケフィアグレインという菌塊で発酵させたコーカサス地方発祥の発酵食品です。
コーカサス地方は有数の長寿地域ですが、複数の研究(例えばこちら(英語))でケフィアの健康効果が明らかになっています。
日本でも1990年代ごろにケフィアブームがあったらしく、当時はケフィアグレインを「ヨーグルトきのこ」と呼んでいたようです。
見た目も材料もヨーグルトとよく似ていますが、菌の種類や味わいなどに違いがあります。
※※ケフィアとヨーグルトの違い早見表※※(展開してご覧ください)
| ヨーグルト | ケフィア | |
|---|---|---|
| 関わる微生物 | 乳酸菌 | 乳酸菌・酵母・酢酸菌 |
| 微生物の種類 | 1~3種類 | 数種類~数十種類 |
| 形状 | 固形 | 伝統的には液状、固形も存在 |
| 風味 | 一般的に酸味がある | 比較的まろやかだが複雑 発酵を進めると強い酸味 |
| 発酵温度 | 40℃~45℃ | 20℃〜30℃ |
| 植え継ぎ ※ | 数回程度 | グレインを使えば半永久的 粉末の場合は数回 |
※植え継ぎ:ヨーグルトやケフィアなどを継続して増やすために、一部を種として新しい培地(牛乳)に移すこと
どちらが優れているというのはないですが、私はケフィアの方が好きです。
風味が複雑(酵母の味わいも加わるから?)、かつ酸味が控えめだからです。
今回は、そんなケフィアグレインを用いたケフィアのレシピを紹介します。
Ⅰ. 材料
材料はとてもシンプルです。約150ml分のケフィアが出来上がります。
もちろん、植え継ぎをくり返せばより多くの量を作ることができます。
| No. | 項目 | 分量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 牛乳 | 毎日50~150ml | 低温殺菌牛乳が望ましい |
| 2 | ケフィアグレイン | 3~4g | 生でも乾燥状態でもOK |
- 気にしすぎる必要はないですが、熱でタンパク質が変性していない低温殺菌の牛乳がベストです。
仕上がりも気持ち滑らかになります。 - ケフィアづくりにあたって、最大の難所はケフィアグレインの入手です。
周りに愛好家がいなければ、メルカリなどのフリマサイトで購入するのをおすすめします。
定期的に出品している方がいるので、「ミルクケフィアグレイン」などで検索してみてください。 - 妥協として、市販の粉末状のケフィアの素を使う選択肢もあります。
ただし、多くの場合粉末はグレインと比べて菌種が少なく、植え継ぎ回数も限られます。 - 粉末を利用する場合は、このレシピではなく販売元の紹介するレシピを確認してください。
ケフィアグレインに限らず、フリマサイト上で食品を購入する際は、
✓ 出品者が食品販売営業の届出をしていること
✓ 原材料などを適切に表示していること
を確認しましょう。詳細は下記もご覧ください。

Ⅱ. 手順
何回かグレインを牛乳に”慣らす”工程を経ると、ケフィアが出来上がります。
作業時間は1日約10分、食べられるまでの発酵期間は約3日~1週間です。
- 使用する器具や容器は煮沸やアルコールでよく消毒しておく。
また、材料は常温に戻しておく。 - 200ml程度のビンに、牛乳50mlとケフィアグレインを投入する。
- ビンを半日~1日ほど室温(20~27℃程度)に置く。
フタはゆるくしめ、なるべく光に当たらないようにする。室温が低い場合、タオルやカイロで加温・保温する。
- 牛乳にとろみがつき、生クリームのような香りがすることを確認したら、グレインを取り出す。
ビン内の牛乳を捨て、新しい牛乳70mlと取り出したグレインを入れなおし、室温で半日~1日ほど置く。 - ④と同じ手順で新しい牛乳100mlとグレインを入れなおし、室温で半日~1日ほど置く。
24時間以内に牛乳が安定して固まるようになるまで、これを繰り返す。 - 一度ビンを水で洗う。その後、新しい牛乳150mlとグレインを入れなおし、室温で半日~1日ほど置く。
- 牛乳にとろみがつくか、固形化したら完成。グレインを取り除き、残りの部分を食べる。
以降、グレインの量に合わせて牛乳を調整しつつ毎日作る。
- 金属製の容器・スプーンの使用は避けるべきという意見もあります。おそらく、酸性のケフィアが金属を腐食することを懸念しているのでしょう。
個人的な見解としては、少なくとも耐酸性のあるステンレス製なら問題ないと思います。
気になる方は木製などの器具を使いましょう。私はステンレス製を使用しています。 - 牛乳を常温に戻すのが面倒な場合は、電子レンジで500W・10~20秒ほど加熱すると手間を省けます。
- グレインを取り出す際、茶こしなどがあると便利です。
- 取り出すたびにグレインや容器を洗う必要はありません。特に最初の頃は発酵力が弱く、洗うとうまく発酵が進まない恐れがあります。
どうしても気になる方は、浄水で軽く・優しく洗ってください。 - 気温に左右されますが、管理を続けるにつれてグレインは徐々に増えます。
グレインの増加に合わせて牛乳の量を増やすか、知り合いに株分けする・食べる・一部を冷蔵保存するなどして調整しましょう。
Ⅲ. 結果
成功。
できあがるまでの観察記録は、以下の記事をご参照ください。

また、ケフィアに関するいろいろな疑問とその答えもまとめたので、必要に応じてご覧ください。

材料のところでも書きましたが、ケフィアづくりの最初のつまずきポイントはグレインの入手です。
もし隅々まで探しても手に入れられなくて困っている場合は、ご相談ください。




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